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引用:beagle-voyage.com


前回の続きです。

メディアの前で、自分の愚行を詫びることで大衆の関心をこちらに向ける作戦。さらに、失踪中の妻に対しても思いを伝えればより効果が出る。


彼がメディアの前で話すその前に、緊急のニュースが流れる。
浮気相手の女性が身なり正しく自分の愚行を詫びているではないか。
更に、妻の両親も主人公に失望したというコメントを残している。

さあ、この状態で主人公の愚行を詫びる姿に影響力はあるのだろうか、弁護士は止めたが、主人公は予定通り話すと言った。

そして、場面は切り替わる。良いスピーチだったという妹の声に主人公は少し安心した様子だが、事件は解決したわけではない。

彼は宝探しで散りばめられたヒントの最後3番目の答えがわからないでいた。ある瞬間、ハッと気づく。思い当たるところに行くとそこには大きなコンテナのようなものがあった。それをこじ開けるとそこにはたくさんのプレゼントが置いてあった。警察の追い詰める捜査が進められる中、主人公と妹が警察に連行される自体になる。そのコンテナの中も確認され、ゴルフクラブが入っていることを指摘される。自分はゴルフはやらないというが、警察は尚も犯人扱いをする。警察が集めた証拠について事情聴取される主人公たちだが、翌日はとりあえず釈放された。

一方、妻は生きていた。生きているが、全く違う人物として生きていた。髪を切り、髪色を染め、当分生きていけるだけのお金を持って。彼女は彼をはめる為に、日々コツコツと計画をしていた。私が求めている彼ではない彼。私を殺したということにして、世間から避難されればいい。そして最後は、逮捕されるかもしくは…死を。

妻は車で遠い土地まで走り、家を借り生きていた。そこで隣に住んでいる女性と知り合う。人が良さそうではあったが、あるとき妻の懐から大量のお金が入った袋が落ちる。女性と、女性と付き合っている男性がそれを見た。女性が「お金持ってないんじゃなかったっけ?」と問いかけるが、妻は適当にはぐらかす。そのことがきっかけで、ある朝妻はお金目的で女性と男性に突然襲われ、お金を奪われてしまった。

無一文の彼女がすがった先は、学生の頃付き合っていた際にしつこくまとわりついた(とされる)男性だった。連絡を取ると彼はすぐに来てくれて、豪邸へと連れて行った。彼はやっと彼女と結ばれるんだと喜び、夫のことは忘れようと持ちかける。彼はおかしいというよりも、正常な印象だ。ちょっと束縛と私欲感は強い気もするが、まっすぐな愛を示している。

そんなとき妻は、夫がメディアの前で今までの謝罪と妻に対する思いを述べているのを見た。妻はそのテレビを見て、心が揺れていた。

「あぁ、私が求めていた理想の彼がいる。今そこにいる。」

その後、彼女は大人しく生活をしていたが、ある時、男性が仕事に行くためその見送りをした。その後、ものすごい速さで彼女は作業を始めた。まず自分の股から血が出ているようにワインで工作し、足首に紐を巻き付け、手首をコードでグルグル巻きにし跡をつけた。そして、家に張り巡らせてある監視カメラに映るように演技をしてみせる。まるで監禁され、襲われていると言わんがごとく泣き叫んだ。助けてという言葉を発しながら…。

その夜、男性が家に帰ってきたあとすぐにベッドに誘い、待ちきれないから早く…という形で急かす。彼はされるがまま行為を始めるが、妻は夢中になっている男性を尻目に枕の下に忍ばせていたナイフで容赦なく彼の首を掻き切った。大量の血が降り注ぐ中、彼女は悠然と彼を押しのけその姿を見届ける。そして、颯爽と彼の車を運転して豪邸から去るのだった。

外は明るくなり、車で着いた先は夫の住まい。彼女が帰ってきた。血で真っ赤に染まった妻を夫は抱きしめたが、妻に対する懐疑心は払拭できないし、彼女が演じていることはわかりきっていることだった。

警察の調べでは妻は過去に付きまとわれていた男性に監禁されていたという悲劇の女性を演じた。主人公と捜査をしていた警官(女性)は、主人公から聞いていた通り、どこか筋の通らない疑問の答えを求めるべく質問を投げかける。しかし、妻はいくらか答えるものの、最後はうまくかわされ本当の答えをもらうことができなかった。去り際に静かに交わされる両者の視線。ただ、妻に対する疑惑が確信に変わるには十分なやり取りだった。

結局、妻と夫の生活が新たに始まったのだが、彼は馴染めるわけもなく一緒に寝ることもできなかった。幾度と無く眠れぬ夜を過ごしていたが、ある夜寝室を出てぼんやり窓から外を見ている夫に妻が声をかける。

眠れないなら、私が寝かしつけてあげる。

導かれるまま寝室へ案内され、布団をかけられた。まだ一緒には眠れそうにない、そう告げると彼女は静かしに寝室を去る。彼は妻の考えていることがわからない。何をしようとしているのかも…。

以前、妊娠していたという話があったがアレは嘘だった。彼女は不妊治療をしていて、夫の精子も医療機関で保管していたが、むかし手紙の通知で「保管している精子を破棄する」という通告が来ていた。しかし、あるとき彼女は言った。

私妊娠しているの。

何故彼女が妊娠しているのか。どうやって妊娠したのか。

ある時、無事帰還した妻と夫について、キャスターがインタビューに来るという。その準備をしていた。妻は言う、あなたは私から離れることはできない。離れたらあなたは世間から無事帰還した妻を見捨てた夫として生きることになる、と。夫は妻を壁に激しく押し付けた。

お前の手口は卑怯だ、なんなんだ…一体何がしたいんだ。


彼女の思う通りに動かされている自分に苛立ちが止まらない主人公。インタビューでは妻が妊娠をしたことを告白するが、夫は静かに言った「俺たちは共犯者」だと。

最後は、彼女の怪しい微笑みとともに、自分たちがどこへ向かってどうなっていくのか…。答えの見えないエンディングを迎える。




以上、ざっくりしたストーリーでした。いやぁ、何度も見たかったですがゲオに返しに行かなければならなかったので一度きりしか見れませんでした(ToT)ところどころ前後していたり、おかしかったりするかもしれませんがご了承ください。主人と一緒に見ましたが、その後主人が私に対して怯えているので、インパクト強かったんだなあと思いました。映画は面白かったです!ぜひみなさんも見てみてくださいね。

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